この記事は、川崎汽船から頂いたオファーの内容と、入社検討した体験記です。
川崎汽船の選考フローは、以下になります。
川崎汽船の各選考のレポートはこちら↓↓
私は、なんとか全ての選考を乗り切り、無事に内定を頂くことが出来ました。
最終面接から約1週間後に、エージェントから内定連絡を電話で頂き、
その日に内定通知書をメールで頂きました。
川崎汽船 内定通知書内容 その他情報
内定通知書とは、勤務地や給料など、入社するにあたっての諸条件が記載されたものです。
新卒の時は入社式で手渡しされたことを覚えています。
全て詳細に書くことは憚られますので、以下ザックリと記載します。
第一印象としては、良い条件を頂いたと素直に思いました。
勤務地に関しては、基本的に初任地は東京本社となるようです。
総合職なので将来的な転勤はありますが、
関西・名古屋・広島などの大都市限定で人数比率的にもほとんどいない、とのことでした。
海外駐在に関しては、以前は全体の1/4くらいが駐在していたが、
コンテナ事業が統合した影響で、現在は全体の1/5くらいに減っているとのことでした。
将来的に海外駐在に行けるかですが、国内部門でハイパフォーマンスを出せるかどうか次第、ということで、どこの会社でも同じですね。
商社ですと、基本的に全員が駐在に行けるようですが、海外ポストが沢山あってかつ、資金が潤沢だからだと思います。
配属部署ですが、こちらは総合職のオープン採用ということもあり、入社日に判明とのことです。
入社予定日に関しては、2か月後(具体的な日にちが記載してあった)となっていましたが、※応相談と追記がありました。
エージェントを通して相談したところ、3か月後までなら待ってくれるとのことでした。
良心的です。大体の会社は1か月後、もしくは2か月後といったスケジュール感での入社を要求してくると思います。
給与ですが、こちらは約600万でした。
川崎汽船に新卒入社した方々で私と同じ年次に合わせていると思います。
例えば、私が当時28才の社会人5年目だったとすると、新卒5年目と同じ給与テーブルといった具合です。
年功序列型賃金制度の会社だと大体中途でもそのような感じだと思います。
印象としては、船会社ってやっぱお給料高いんだな、と思いました。
以上が内定通知書の内容と、エージェントを通してさらに深堀りした内容です。
川崎汽船 入社検討
内定通知書を頂いて、東京本社の勤務、給料もまずまず、将来の海外勤務もありそう、
という好条件に、内定を頂いた嬉しさもあり、当初は入社するつもりでした。
しかし真剣に検討するようになると、気になる点がありました。
それは、川崎汽船の将来性です。
この記事を書いている現時点から川崎汽船の過去5年間の業績を見てみますと、売上高は減少傾向、営業利益は過去5年の内、2年間で赤字です。
川崎汽船に入社すると、終身雇用を前提として、3年ごとにローテーションする人事設計ですので、専門性は身に付きません。
入社して数年経ち、やっぱり転職したい、となってもアピールできる経験はさほどなく、
また年齢も上がっているので、正直難しいと考えました。
つまり川崎汽船へ中途入社した場合は、今後定年まで勤め続ける可能性が高いということです。
そうなると業績は重要です。会社が傾き縮小傾向となりますと、当然ポストは減りますし、
将来的には早期退職なども行われる可能性も高いと思います。
業界他社と合併する可能もあります。
色々と悩み出したので、海運業界で働いている人を友人ツテに何人か紹介してもらいました。
20代の方から既に退職された方まで、色々と有益なお話を伺うことができました。
まとめると以下の通りです。
・業績は正直厳しい。
・業績不良でつぶれることはないと思うが、どこかに吸収される可能性はありそう。
・吸収される場合、日本郵船の可能性が高い。
・川崎汽船は良い会社。(2回目)
「川崎汽船は本当に温かみがある良い会社だよ」と、皆さん口を揃えて仰っていたことが印象的です。
しかし、企業としての先行き不透明感は皆さんご指摘されていました。
川崎汽船 入社判断
色々と検討した結果、内定を辞退することにしました。
入社すると、今後も川崎汽船に定年まで勤める可能性が高い手前、
企業としての今後の見通しの厳しさを考慮した結果です。
仮に、会社が厳しくなっても、どこでも活躍できるスキルが身に付き、
いつでも転職できる人材になれれば良いと思いますが、それはイメージが出来ませんでした。
選考中から、良くも悪くも典型的な日系大企業という印象がありましたが、
人となりの良さというのはとても魅力的に感じていたので、後ろ髪をひかれる思いでした。
エージェントに辞退の連絡をして、申し訳ないとお伝えいたしました。
最も落ち込んでいたのはエージェントでした。
(フィーが発生しないですからね。申し訳ない。)
これにて川崎汽船レポートは終了です。完