面接対策(書類通過~面接当日)

転職活動全般

この記事では、事業会社(非コンサル)の中途採用の面接に臨むにあたって、事前にどのような準備をするべきか、について記載しております。

Twitterで最も多くの質問が寄せられるのが、以下のような面接対策に関するものです。
・「今後面接が予定されているのですが、何をすれば良いですか?」
・「面接に通らないのですが、どうすれば良いですか?」
・「面接が苦手なのですが、面接対策はどうされていましたか?」

 

私は、面接は準備次第で通過率を向上させることが出来ると考えています。

私も面接が得意という訳ではないので、同じような方(特に面接が苦手で何をやればいいのか分からない方)にとって微力でも参考になればと思い、具体的に面接当日までどのような準備をして臨むべきか、かなり独特なやり方ですが記事に致しました。

※面接が得意な方には参考にならない可能性が高い(面接対策方法としてコスパが悪い)と思います。

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面接前日までに準備すること

 

選考情報を知る

面接時間、面接官の属性(配属先社員or人事社員など)、質問される内容、倍率などは把握しておくべきです。

これについては、ネットやエージェントから過去の選考情報を入手しましょう。

質問内容については、だいたいのエージェントは過去の質問一覧などを持っており、こちらから言わずとも入手可能だと思います。

 

以下はPRですが、JACリクルートメントについては、担当者にかなりの時間を割いて、選考情報の共有をしていただきました
JAC Recruitment

志望企業のことを知る

書類選考時点で実施済みかもしれませんが、改めて確認します。

具体的には、説明会の内容、キャリア採用ページ(特に求める人材要件)、株主向けIR資料(基本的に企業HPにある)を確認します。

これらを確認することで、企業が採用したい人物像というのをある程度は把握します。特にIR資料ではアニュアルレポート/統合計画書/中期経営計画書などを見ることで、企業/部署が置かれている事業環境や直面している課題を把握します。

 

その際、受ける部署が当初から決まっている場合は、その部署が所属している事業部などが全社で置かれている状況も把握しておきます。

つまり「この企業はXXの課題に直面しており、〇〇のような人材が欲しいはずだ!私であれば、△△の経験をアピールできるはずだ」くらいのざっくりとした感覚はここで押さえておきましょう。

ここらへんは、そこまで本腰を入れずとも、通勤中の電車などでも出来ると思います。

 

想定問答を文字に起こす

ここからが本番です。

「面接で聞かれそうな質問/それに対する回答」を全て文字に起こします

基本的に文字に起こせないことは喋れないというスタンスとともに、これ以上の対策は出来ない、という境地を目指します。

私の場合はWordファイルに書いていました。

 

文字に起こすやり方  例)自己紹介

具体例として、面接で最初の質問でほぼ確実に聞かれる自己紹介を取りあげます。

「これまでのご経験など2-3分で自己紹介してください」という質問から面接が始まることが多いかと思います。

ここで喋るべき内容を実際に書き起こします。

 

ポイントは喋る内容をそのまま書くことです。決して要約したりせず、当日はこれをそのまま読む前提で書きます。

例えば以下のような感じです。

XXと申します。新卒でXXに入り、現在がX年目です。入社後約3年に渡り、国内法人部門で営業を担当し、その後2年間は同領域の企画領域、今年度から海外営業を担当しております。国内法人営業としては、XXを商材として上位10%に入る成績でした。その後の企画部門では、XXの新規事業開発に取り組みました。現在は、北米におけるXX拡販業務を行っております。趣味はランニングです。フルマラソン経験もあり、体力には自信があります。本日はよろしくお願い致します。

 

補足ですが自己紹介は、あくまで簡潔に。ここで第一印象が決まります。

採用する側の人と話したことがありますが、「最初の5分で何となく合否は分かる。自己紹介だけでも話し方、フォーカスする内容、話す長さなどを踏まえて下せる評価は、面接終了時とあまり変わらない」と言っていたので、自己紹介は超重要です。

 

その他の質問例

あとは、ES/履歴書/職務経歴書などを参考に質問されそうな項目を書きだし、それに対して、自分なりの答えを書きます。

聞かれそうな質問例
・なぜ転職するのか?
・現職を選んだ理由は?
・最も注力した業務は?
・自身の強み/弱みは?
・なぜこの業界?なぜこの企業?
・当社でやりたいことは何?
・10年後どうなっていたい?
・上司からどのような評価を貰っているか?
・周囲からどのようなパーソナリティーといわれるか?
・人生最大の挫折経験/失敗経験は?
・どのようなタイプの人が苦手か?
・うちはXX領域に力を入れたいが、君はどのように貢献できるか?
・逆質問はありますか?

これらについて、全ての回答を文字で記載します。

 

この際、面接本番で答える内容になるので、とにかくリアルに/具体的に書くべきです。

例えば、「最も注力した業務は?」であれば、業務概要や自身の役割だけでなく、苦労した点、それどうやって乗り越えたか、そこから何を学んだか、等の深掘りされそうな内容に対する想定答も全て書きだします。

そういった想定質問から派生する細かい質問1つに対して、それぞれ200-400字くらいは用いて具体的にまとめます。

 

苦労した点であれば、「メンバーをまとめることに苦労しました」ではなく、以下くらいの粒度感です。

「メンバーX人をまとめることに苦労しました。具体的には、X人全員が同じ目標を共有し、同じモチベーションで業務に取り組む環境を作り上げることに苦心しました。それに対して私は、3つのことを最後まで継続しました。1つは、XX。2つ目は、XX。3つ目は、XX。」

 

「自身の強み/弱みは?」であれば、それらを具体的に表すエピソード、弱みの場合はどう対処しているかまで想定問答として文字に起こしておきます。

 

「逆質問はありますか?」については、こちらからの質問を2個ほど作っておきます。

1つは一般的な質問、もう1つは面接企業の経営や事業そのものに対する質問とします。

後者については、企業のアニュアルレポートなどを読み込んだ上で、相手企業/部署が置かれた環境/課題を理解していることを示せるような質問にすべきです。

 

文字起こしする際のコツ

まずはスピード重視/内容劣後で全ての想定問答をざっと文字に起こします。これだけでの休日丸一日くらいかかると思います。

その後は、何度も何度も読み返します。文字に起こしたものを実際に読んでみると、「回答として浅いな」などと自分で気付きます。

その場合は、どんどん修正をしていきます。

 

「文字起こしした内容を読む→違和感ある箇所・回答として浅い箇所・分かりにくい箇所を修正する」というサイクルを5周くらいすると、どんどんブラッシュアップすることが出来て、ほぼほぼ完成形が出来上がると思います。

これらの作業だけで、土日は使いきるイメージです。
(少なくとも私も場合は)

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想定答を何度も声に出して話してみる

想定問答ができれば、後は何度も声に出して話すことです。

面接本番のつもりで、ある程度の声の大きさで、決して棒読みはせず抑揚をつけて、身振り手振りも併せて話します。

恥ずかしい・・・と思われるかもしれませんが、これを何十回とやることで、面接当日に話す内容を身体に染みこませます。

 

声に出して練習する中で、想定回答に違和感などあれば随時修正します。

「想定した内容はほぼほぼスラスラ喋れるようになったな」というレベルまでは繰り返します。

 

面接当日(対面の場合)

面接開始まで

面接開始1時間前には最寄り駅に着きましょう。

仮に電車が遅延していたとしても、遅刻したら100%アウトですから、かなり余裕をもって到着して、近くのカフェなどでリラックスします。

私は想定問答を繰り返し、脳内で喋っていました。

 

その上で、集合時刻の15分前には面接会場に行ってしまいましょう。

あんまりギリギリ/丁度の時刻を目指すと、オフィスの総合受付→エレベーターで移動→面接企業の受付→控室案内でそこそこ時間を食う場合もありますので、危険です。

 

面接開始

あとは、聞かれた質問に対してある程度大きな声で答えるだけです。
(当然ですが棒読みにならないよう、しっかりとしたコミュニケーションを心掛けます)

想定されうる質問は何度も練習しているはずなので、質問の内70~80%はカバーできると思います。

想定していなかった質問については、想定回答として作成したものを繋ぎ合わせて回答出来る場合もありますが、それが難しい場合は即興で答えるしかないです。

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最後に

 

いかがでしたでしょうか。

想定回答を全て文字起こしする方法は、かなり変人的なやり方かもしれません。

面接が得意な方は、そこまで対策する必要があるとは思いません。

 

ただ面接が苦手で何をやれば良いか分からず困っている方については、このやり方は参考になると考えています。

当日即興で回答する内容を最小化し大半は事前にしっかり作り込んだ回答をすることで、意味不明なことを言ってしまう、冗長な回答をしてしまう、などを避けることができます。

またこれ以上の準備は無い、というレベルになりますので、面接後の結果発表前後においても「とりあえずやれることはやった」という納得感を持てるのではないでしょうか。

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