転職カードを使った異動交渉

転職活動全般

この記事では、転職カードを使った希望部署への異動交渉について記載しています。

主に私の前職時代のエピソードになります。

転職活動で内定を獲得したけれども悩んでいる方や、内定があり転職を決めているものの後ろ髪を引かれている方に参考になればと思います。

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交渉における注意点

 

まずお伝えしたいことは、この交渉は「既に内定を持っており、内定先への転職に前向きな状態」でこそやる価値があります。

逆に言えば、内定も獲得していないのに嘘をついて交渉したり、内定があっても転職するつもりのない場合は、絶対にしない方が良いです。

企業によりますが、転職活動を匂わせただけでもその会社でのキャリアが終了することも多々あると思います。(特に日系大企業では多い気がします)

 

タイトルに記載した「異動交渉」というフレーズは誤解を招くかもしれませんが、実際は「退職を踏まえた今後のキャリアのご相談」というような腰を低くご相談させて頂くイメージです。

 

内定から異動交渉まで

 

私は、20代の前職在籍時にX社から内定を頂きました。X社は、前職よりも好条件であったこともあり心は転職に傾いていましたが、「転勤頻度が多い点」が引っかかっており決断できずにいました。

前職では当時、国内部署に在籍しており、かねてから海外部署で働きたい想いがありました。
そこで、内定を持っていることを明かした上で上司に相談し、海外部署に異動出来れば残留、出来ないのであればX社に転職、と決めました。

 

ここで大事なのが「誰に交渉するか」です。
管理職で人事権を持ち、かつ若手のこのような生意気な相談に理解を示してくれる上司である必要がありました。

 

直属の課長は、転職に理解を示してくれる人ではなかったので、他課長に相談することに決めました。「今後のキャリアに関してご相談があるので会議室で2人で話したい」とメールしたところ、快諾して頂きました。

 

ご相談当日

 

約束の5分前には会議室に入って、上司をお待ちしました。

てぃー次郎
てぃー次郎

お疲れ様です!

人事面接官
上司

おお、最近どう?元気?


私:
はい、絶好調です!(嘘)

上司:で、今日はどういった話だっけ?

私:言い辛いのですが、転職活動をした結果内定を頂きまして、正直言うと転職するつもりです。まだ誰にも相談していないのですが、現職でのキャリアを含めてご相談させて頂きたいです。

上司:なるほど。勿論ですよ。で、具体的にどのような点を相談したいのですか?

私:私は海外部署で働きたいと入社以降一貫して希望してきました。そのための努力もしてきました。一方、現部署から海外部署に異動となった例は聞いたことがありませんし、他部署を経ても後5年は待つ必要があると認識しています。

私:このような状況を踏まえて転職活動をした結果、X社から内定を頂きました。X社は駐在機会も多く、現職でこのまま過ごすよりも、自身の希望に近い業務に早期に取り組めると考えております。

私:一方で、私は〇〇という夢を現職で達成したい想いがあり新卒入社しました。現職が好きで、出来れば現職で夢を実現したいです。そこで、このようなお伺いをするのは心苦しいのですが、私を海外部署に異動させて頂くことは出来ませんでしょうか。

上司:そっかー、転職活動してたんだね。まずは、上司として部下がそのような状況にならざるを得ない環境下でごめんなさいね。

上司:ちなみにX社では確実に海外の仕事に携われるのですか。

私:はい、職種別採用で内定を頂いているので、海外の仕事がメインになります。

上司:現職で海外部署に異動するための努力をしてきたと言っていたけど、具体的にどのようなことをやってきたのか教えてください。

私:まずは現職の成績向上に努め、結果として営業成績で上位10%に入りました。その過程で顧客ニーズの汲み取りにおいて、××というような工夫をしており、海外業務にも活かすことが出来ると考えています。また、TOEICにも取り組んでおり、もともと600点程だったものを780点まで上げました(しょぼい)。

上司:なるほど、私はあなたの直属の上司ではないので、このような話は知らないので聞いてみました。ありがとう。

上司:異動が叶わなければ転職されますか?

私:はい。そのつもりです。

上司:とりあえず、一旦持ち帰らせてください。でも、転職を決める前に話してくれてありがとう。最近は若手の退職が問題となっていますが、大体の場合、転職が決まった状況で報告されるから、こちらとしてはもう引き留めようがないからね、こうやって相談してくれるだけありがたいですよ。

私:こちらこそ、生意気にもこのような相談となってしまい申し訳ございません。まだ直属の上司にも言っていないので、ご留意して頂けますと嬉しいです。

上司:承知したけど、人事の話となると、部長には言わざるを得ないところもあります。いや、チクルとかじゃなくて、君を本当に海外部署に異動させるなら僕個人の判断では無理なのでね。それは大丈夫ですか。

私:はい、大丈夫です。

上司:いつまでに回答する必要がありますか。

私:内定承諾まで後3日しかないので、そのくらいの日程感だと嬉しいです。

上司:3日!?それは厳しいな。仮に異動させるなら相手の部署のこともあるからね。1~2週間待ってもらえるかな。

私:はい、承知いたしました!本日はこのようなご相談となってしまい申し訳ございません。新卒入社した現職への想いは強く、信頼できる上司さんならご相談できるのではないかと思って、お時間頂戴致しました。本当にありがとうございました。

 

こちらは一方的な要求しかしていないにも関わらず、丁寧に話を聞いてくださいました。こちらが心苦しくなるくらいでした。とにかく誰に相談するかは超重要です。

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ご相談結果

 

3週間後くらいに個別時間をセットして頂けました。

上司:この間はご相談ありがとうね。まあ大丈夫と思ってくれていいですよ。

私:大丈夫というのはどういう意味でしょうか。

上司:僕も立場がある手前直接的な表現はできませんが、先日の君の発言内容に沿ったものとなると思ってくれてよいです。

私:あ、ありがとうございます!確認ですが、それは来年度から希望部署にいけるという意味でしょうか。

上司:まぁそういうこと。ちゃんと内定は辞退しといてね(笑)

 

実際に翌年度には希望していた海外系の部署に異動となりました。

 

実現するために必要なこと

 

私は運よく希望部署への異動を実現したため、転職せずに会社に残りました。

実現できた理由としては、正直「運」の要素が一番大きいと思いますが、その他だと以下があるかと思います。

 

①人事権を持つ上司とご相談前から信頼関係を築くことができていた点
②異動不可であれば転職するため失うものが無く、上司に忖度せず希望を伝えることができた点
③異動希望理由と転職理由の筋が通っていた点(例えば、希望部署の仕事内容と内定先の仕事内容が異なっていたらただのワガママに聞こえる)
④希望部署に行くために努力を伝えることができた点

 

特に③は重要だと思います。「現所属部署ではやりたいことが出来ず、希望部署に行きたいが行けそうにない、だからやりたいことが出来る会社に転職しようと思っている」というロジックが大事だと思います。

一方で、当然ですがそもそもの人事評価が低い場合などは、異動を実現することはかなり難しいと思います。日頃の仕事をある程度認めて頂いている状況で、初めて可能性が出てくると思います。

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最後に

 

この記事で伝えたかったことは2つです。

①転職先が決まっているものの現職に未練がある人は、異動交渉をする価値はある
②交渉時は、決して上から目線や失礼な態度をとることなく、真摯な想いをぶつける

新卒カードを使って入った会社は貴重(役員がプロパーで占められていたり、中途入社が困難な企業は多々ある)です。今の会社でやりたいことがあり、それが出来ていないことが転職理由なのであれば異動交渉をする価値は大いにあります。

ただし、もちろん異動に応じてくれたら内定先は断る必要があります。
(異動を手配してもらったのにやっぱり転職するはNGです)

内定があるからといって、横柄な態度で交渉したり、稚拙な論理で交渉することはやめた方が良いです。相手もこちらがキャリアに真剣に悩んでいることを受けて初めて動いてくれると思いますので、最後まで真摯な対応を心掛けることが大切だと思います。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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