【友人体験記】 ベイン・アンド・カンパニー 一次面接

コンサル

この記事は、ベイン・アンド・カンパニーの一次面接の選考体験記になります。

友人の体験記になり、自分以外の体験記としては初めての記事です。

実は、私てぃー次郎の面接体験記はストックがほぼ無くなりましたので、友人・読者様から面接体験記を募集しております!

事業会社・コンサルは問いませんので、ご興味ある方は是非ツイッターのDMにてご一報ください!!(謝礼もございます)

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この面接を受けた友人紹介(以後「Aさん」と記載)

 

面接を受けられたのが2020年あたりとのことで、以下当時の内容です。

年齢:20代中盤

学歴:東大→東大院卒

勤務先:大手日系メーカー(研究職)

現職(23年現在):コンサル

約3年ほど前の面接になりますが、エージェントに面接内容を共有したデータが残っていたとのことで、その情報をベースに内容を教えて頂きました!(いくつか不確かな情報もあるとのことですので、その点はご容赦ください)

 

ベイン・アンド・カンパニー 一次面接 内容

 

面接はベイン本社で実施されました。

一次面接は同日に2回実施(面接官は異なる)されたのですが、その内1回の内容になります。

面接官はマネージャーの方でした。

 

面接官:こんにちは。まずは軽く自己紹介をして頂けますでしょうか。

友人A:Aと申します。大学・大学院では〇〇について研究しており、現職では~(以下省略)

 

面接官:ありがとうございます。ではさっそくケースをしましょうか。

ホームセンターの売上推定をしてください。前提条件などはご自身で設定して頂いて結構です。時間は5分間でお願いします。

友人A:承知しました。

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ーーー5分後ーーー

面接官:出来ましたでしょうか。

友人A:年間の売上高は、75億円です。

求め方は、客数×客単価×年間営業日数です。客数に関しては基本的に車で来るので、駐車場キャパ×稼働率×回転率×営業時間で求めました。

それぞれに数字を割り振ると、駐車場キャパ(1,000)×稼働率(50%)×回転率(1)×営業時間(10)×客単価(5,000)×年間営業日数(300)となり、75億円となります。

 

面接官:算出した数字についてどのように思いますか?

友人A:1日あたりの売上が2,500万円の計算ですので、だいぶ多く感じます。

 

面接官:どうすればもっと精度が上がると思いますか?

友人A:稼働率に関して、平日と休日で分ける・時間帯で分けるとより精緻な数字になると考えます。私は休日などに行くことが多いですが、駐車場は殆ど埋まっている印象です。ですので、稼働率を休日80%平日30%と設定できると思います。

 

面接官:なるほど、ただその数値だと稼働率一律50%とあまり変わらない気がしますね。

友人A:あ、確かに。。。(沈黙)

 

面接官:今挙げて頂いた以外の因数分解は何か考えられますか?

友人A:えーーー、少し考える時間を頂けますでしょうか。

面接官:どうぞ

 

ーーー1分後ーーー

友人A:客数×客単価×年間営業日数という先ほどの式の客数部分を、駐車場ではなくレジをベースに分解します。客数=レジ数×稼働率×回転率×営業時間に分解します。

それぞれに数字を割り振ると、レジ数(6)×稼働率(50%)×回転率(12)×営業時間(10)×客単価(5,000)×年間営業日数(300)で5.4億円です。

 

面接官:先ほどの数字に比べて、大分小さいですね。比較して、客数が1/10以下になっているからですか。

友人A:回転率にGAPがあるかもしれません。レジにかかる時間を5分/顧客1組あたりとしましたが、実際は数分かもしれません。

面接官:そうすると11億くらいということですね。わかりました。

 

面接官:時間も無くなってきたので、次に売上向上施策について考えてください。(ノータイム)

友人A:はい、一番最初の因数分解の中で、売上アップに寄与する因数としては、客単価があると思います。客単価は5,000円としておりますが、これは顧客の多くが家庭菜園用の土・肥料を買う、DIY用の木材・工具を買うなど、予め買うと決めたものだけを買って帰るパターンが一番多いと考えているからです。

ですので、クロスセル(購入点数を増やす)を考えることが有効だと思います。顧客の殆どが車での来店だと予想出来ますので、「せっかく外出しているので食事をどこかで食べたい」というニーズがあると思います。ですので、フードコートを併設するという点はどうでしょうか。

 

面接官:それって既にやっていませんか?

友人A:そうですね・・・ホームセンターの多くは郊外もしくは地方の立地が多いと思うので、近くの農園などでとれた野菜を販売するのも良いかもしれません。最近は一部のコンビニでも野菜などを店頭において客単価UPを狙っていますが、ホームセンターであれば「朝採れ産地直送」みたいな道の駅のような感じで売れば面白いかもしれません。

 

面接官:なるほど。ちなみに客単価以外をフォーカスした際に、他に施策はありますか?

友人A:そうですね。であれば、客数(=稼働率)を上げる方で考えます。顧客を「家族の有無」と「一軒家に住む、それ以外に住む」の2つの観点で切ってセグメンテーションを行い、各セグメントの特徴を見ていきます。

現在のボリューム層は「家族がいて一軒家に住む人」だと思います。マンションやアパートに比べて庭があり、子どもの成長に合わせてDIY等をする機会も多いと考えるからです。一方で、現在顧客ボリュームとして少ないのは、「家族を持たず(1人暮らしで)マンションやアパートに住んでいる人」だと考えます。

この層に対して、1人暮らし用DIYキットなどを販売すると良いと思います。私はニトリやIKEAでよく家具を買うのですが、無機質で興味をそそられる商品があまりありません。かと言ってもいきなりDIYで家具を作ることはハードルが高いです。ですので、そのような層に向けて、最低限の工具&材料などをキットとして販売し、作り方で悩んだ際は電話などで相談できる特典も付けるという施策が良いと思います。

 

面接官:わかりました。ありがとうございます。

以上でケースは終了と致します。簡単にフィードバックしますね。

最初の売上予測のところですが、数字に違和感があれば事前に複数のやり方で検算するべきだったと思います。時間は十分にあったはずですので。

次に売上向上施策のところですが、打ち手の内容も勿論大事ですが、そこに至るプロセスをもっとロジカル&構造化して示していただく必要があると思います。セグメントの切り分け方は、意味のある切り方で面白かったです。

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ベイン・アンド・カンパニー 一次面接の結果

 

今回の結果はお見送りだったとのことです・・・

ちなみにホームセンターの1店舗あたりの売上ですが、日本DIY・ホームセンター協会の発表によると14億円(21年度末)とのことでしたので、数字自体はかなり良い線だったようです。

 

(これはお前が言うなですが)売上拡大施策に関してもう少しロジカルに伝えることは必須な気がします。ポッと出のフラッシュアイディアを出すことは誰でも出来ます。コンサルで求められているのは、あらゆる選択肢を網羅的に検討した後に、最も現実的かつ効果的な施策を策定することであり、その思考プロセスを示す必要があります。

例えば、ターゲットを選定した後はAIDMAのフレームワークなどを使って、一人暮らし層がホームセンターに行かない最大ボトルネックはどこなのかを特定してから、その解決策を述べるだけでも説得力は変わってくると思います。

とはいえ、事前にケース対策をみっちりやっていたとしても、いざ面接本番となると全然練習通り行かないことが結構ありますよね。私もそうでしたし、これはもう本番に慣れるしかないと思います。

 

ただやはりベインは難易度が高いです・・・

以前コンサル専門のエージェントに聞いた話では、書類選考通過後のケース面接における内定確率としては3%くらいのイメージだそうです。

 

 

これにてベイン体験記終了です。協力してくださった友人、本当にありがとうございました。

この記事をお読みになった方で、「私の面接内容も載せても良いよ」って方いらっしゃったらDMください。

以上になります!

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