前編に引き続き、第6位をご紹介します。
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*紹介する回答事例に関しては日系大手に刺さる内容が多く、コンサルや外資企業には向いていないです。
第6位 「面接は以上になりますが、質問はありますか」
いわゆる逆質問になります。
20回受けた面接の中で、11回聞かれました。
意外と少なく感じますが、時間が押している場合には省略されたり、そもそも逆質問が設けられていないパターンもありました。
逆質問は、合否への影響度は低いと思います。新卒の就活期ですと選考ポイントにもなっていた印象ですが、中途採用の場合はこの時点で合否は決まっていることが殆どだと思います。
ただ、せっかく逆質問の時間をとって頂いているのであれば、1-3つくらいは質問するべきです。「質問はありません」で終わってしまうと、面接官によってはマイナスに捉える方もいると思いますので、質問して損は無いです。
私の場合は、以下3つを多用していました。
先も言った通り合否への影響は低いと思いますので、好きなことを聞けば良いと思います。
注意が必要な点としては、残業時間や有給消化率などプライベート優先が伺える質問(そのような内容はエージェントを通して確認、もしくはOpenWorkなどの口コミサイトを参考にした方が良い)や、HPで公開されいる情報など調べればわかる質問は避けた方が無難です。
第7位 「現職を選ばれた理由は何ですか」
20回受けた面接の中で、9回聞かれました。
私の場合、転職活動時に在籍していた企業は新卒入社した会社だったため、「どのような就活の軸を持っていたのか」「その上でどの業界を受けたていたのか」「最終的になぜ現職に決めたのか」などと聞かれました。
ここでは転職理由や転職先でやりたい事との整合性が問われます。逆に言うと、現職を選択した理由と転職先を志望している理由が大きく異なってしまうと、結構ツッコまれると思います。(やりたい事が変わった等の場合はその限りでないです)
私の場合は、「仕事を通して〇〇を実現したいと思って現職に入社→しかし現職では〇〇の実現インパクトは小さいと気付いた→貴社の方が〇〇を大きく実現できると考えた→貴社に転職したい」というロジックで転職理由を話していたため、こことの整合性を踏まえて話していました。
第8位(同率) 「周囲の人からどのような評価をされていますか」
20回受けた面接の中で、5回聞かれました。
日本郵船、川崎汽船、野村不動産、三井不動産にて聞かれました。
「周囲の人からの評価」がどういった内容を指しているのか漠然としていることが多かったので、以下2つの観点から答えていました。
①上司による評価(業務能力)
②周囲からどのようなキャラだと言われるか(人となり)
人となりとしては、明るくよく喋る性格なのでメンバーからは部署の元気印と言われますし、社内の他部署にもツテが多かったりします。
強いて言えば業務力の評価というよりも、キャラクターや人となりを聞かれることが多かったと思います。
質問の意図しては、①志願者が企業で活躍できるか(馴染めるか)、②面接官が受ける印象と大きく相違ないか、の2つがあると思います。
第8位(同率) 「ジョブローテーション制についてどのように思われますか」
20回受けた面接の中で、5回聞かれました。
日系企業の多くはジョブローテーション制を採用しており、スペシャリスト育成よりもゼネラリスト育成ですので、その点が志願者にフィットするのか問うていると考えられます。
例えば、「営業をご希望とのことですが、うちはジョブローテーション制ですので将来的には総務・経理などのバックオフィス系の部署をご経験頂くこともありますが大丈夫ですか?」という直接的な質問をされることもありました。
「ジョブローテーションよりも1つの部署で特定のスキル・知見を極めたい」という回答はNGで、ジョブローテーションに関してポジティブな回答をすることが必要です。
回答としては、以下のようなもので良いと思います。
とにかく「ジョブローテでOKです、将来想定外の部署に行っても辞めません!」という意思を伝えれば大丈夫です。
第10位 「現職での最大の挫折は何ですか。」
20回受けた面接の中で、4回聞かれました。
日本郵船、富士フイルム、リクルート等で聞かれました。
第2位の「現職で注力した業務」と実質的にはニアリーイコールに見えますが、上記企業では注力した仕事に関する一連の質問を受けた後にこの質問をされたため、違う話で挫折経験を語る必要があり、その点において難しかったです。
いずれにせよ、現職で注力した業務は2つ喋れるようにしておくことが重要です。1つは必ず聞かれますし、その他の質問(強み弱みや挫折経験等)への回答として同じ業務エピソードの中で答えるよりも、他に注力した業務と絡めて回答したほうが面接官に刺さります。
ここでは、「挫折経験→どのようにして乗り越えたか→何を学んだか」という順序で深掘りされることが殆どでした。
またリクルートに関しては、「今同じ状況になったら改めてどのように乗り越えますか?」という質問も受けました。
私の回答としては、「プロジェクトにおいて周囲を上手く巻き込めずチームとして空中分解しそうになっていた」という挫折経験を取りあげ、「周囲のメンバー1人ひとりに対してどのように働きかけ、どのようにチームをまとめ、どのような成果に繋げたか」という話をしていました。
変わった質問3選(ランキング外)
「コロナによって変わった価値観はありますか」
この質問、本当に難しかったです。変化する外部環境に対して日頃からアンテナを張り、どのように捉え、どのように考えているのかを問う意図があるのだと推測します。
私は、「オンラインが主流になりましたけど、対面でのコミュニケーションも大切ですよね~」という小学生レベルの回答をしてしましたので、どなたか秀逸な回答を教えてください。
どのタイプの船に興味がありますか
これは日本郵船、商船三井にて聞かれました。
事業名よりも船のタイプで答えるのが業界の慣習なんですかね。
「これまでの社会人人生に点数をつけるとしたら」
日本郵船の事業部長から質問されました。
点数は何点でも良いと思いますが、その点数になった理由が大事ですよね。
私は70点と答え、その理由として、「先人が作ってくれたビジネスを継続して回すことで利益を生み出してきました。一方で、自分でビジネスを生み出してマネタイズすることが出来ていない点で-30点です。」と答えました。
それに対して、「その30点はウチでどうリカバーする?」という深掘り質問を受けました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
私は面接準備として、想定される質問を書きだした上で、回答内容をある程度まとめ暗記してから面接本番を迎えていました。
想定質問とその回答をある程度網羅していれば、用意していない質問が来たとしても、準備した回答を繋ぎ合わせて、それっぽい回答が出来きます。
面接への準備方法は人それぞれだと思いますが、大体どのような質問がくるのかわかっていれば、効率良く準備が出来ると思います。
参考にして頂ければ幸いです。