内定後の退職報告(退職報告~最終出勤日)

転職活動全般

この記事では、転職活動における内定獲得後の現職での退職報告~最終出勤日について、私が事業会社からコンサルティング会社に転職する際の実体験を記載しています。

凄いニーズ少なそうですが、最近記事に出来るネタもあまり無いので、書いてみます。

 

内定獲得

 

希望する転職先から内定の電話を受けた時、「最高!本当に最高!!」という気持ち(完全に転職がゴールになっている)でした。この時は、内定先に入社一択でした。

しかし翌日、リアルに転職することを考えると、不思議とドンドン不安になっていきました。あれだけ転職する気マンマンだったのに、「えっと、本当に転職していいんだっけ」とか思ってきます。

最終的に転職を決めましたが、悩みながら決断した過程はこちらに記載しております↓↓↓

内定後に生まれる「本当に転職していいのかな」という迷い
「意を決して転職活動をして内定をもらったけど、急に迷ってきた」ということは良くあると思います。そのような時にどのように決断を下したのか、私の体験を書いております!

 

退職相談・報告のアポ

 

転職を決意しましたので、現職の退職に向けて速やかに行動する必要があります。

まずは、直属の課長へ報告です。

 

デスクで直接話すと他のメンバーに聞かれてしまうリスク大ですので、課長が帰宅した後を見計らって、個別チャットしました。

 

私:「折り入ってご相談したいことがございます。明日、どこかでお時間30分程頂けないでしょうか」

課長:「もちろんです。内容は?」

私:「大変お伝え辛いのですが、退職に関するご相談です」

課長:「まじ・・・・・!?????(原文まま)」

私:「重い話で申し訳ございません。」

課長:「昔、社内窃盗犯の捜索などしていたので全然軽いです。」

 

最後のクダリは謎ですが、時間確保に成功しました。

退職を95%決めていましたが、「退職の報告」とはせずに「退職の相談」としました。

 

退職相談・報告

 

当日は、社内の会議室で課長と2人で話しました。

 

課長:いやぁ、まじかよ。お前が居なくなったら困るよ。この課終わりだろ。ちなみにどこから内定もらったの?

私:すみません、、、。内定先は、〇〇です。

課長:コンサル?いやでもお前、全然職種違うし、どうしてコンサルに転職するの?

私:かねてから希望している駐在機会もコロナを機に少なくなってますし、今の部署・仕事内容だと自身の市場価値が下がると思ったことが理由です。

課長:市場価値?十分あるだろ。お前がいるこの部署っていわゆる出世部署だよ、出世部署。駐在もいずれ行けるだろうし勿体ないよ。そもそもコンサルなんていつでも行けるだろうから、あと数年頑張ってみて、それから判断すればいいじゃん。

 

といった感じで、いわゆる引き留めが始まりました

私が所属していた課は、花形部署であるものの激務であった故に退職者が多く、更に私も抜けたら(マンパワー的に)課の仕事が回らないくなる(実際は既に回っていませんでしたが)、という危機感から課長はかなり強く引き留めてきました。

 

私:この部署に所属していることが恵まれている点は理解しているのですが、それと市場価値は別だと思いますし、、、年齢的にも異業種にチャレンジするのであれば早いに越したことはないと思っています。

課長:そうか。とりあえず、、、飲みに行こう!!

私:はい・・・。

 

てぃー次郎
てぃー次郎

自分の直属の上司に「この仕事では市場価値が上がらないんです」って言っちゃうのは大分アレですが、この時は転職をほぼ決めていたことに加えて、課長のことは人として尊敬していたので、思っていることをストレートに話そうという心意気で臨みました。

 

 

@飲み屋

課長:いや、本当にさ勿体ないよ。お前このままやっていれば、次は駐在か☆☆部(花形部署)間違いないよ。順当にいけば少なくとも部長までは行ける。(←根拠は無い)

私:そう言って頂いてありがたいのですが、この会社に終身捧げるかもわからないですし、、、。確かに駐在には興味がありますが、コロナを機にポストは激減していますし、いつになるか分からないのを待つのも、、、言い方悪いですけど時間が勿体無いと感じてしまいます。

課長:いや、気持ちは分かるよ。俺も若いころは色々悩んだし、この会社に転職もしてきたけどさ、この会社は良い会社だよ。結果として駐在にも行って、妻子にも恵まれて、港区に家買って、外車に乗って、非常に満足しているよ。

私:課長は仕事がデキる男ですからね~。

 

てぃー次郎
てぃー次郎

課長は「現職がいかに恵まれているか」を永遠と説明されていた為、少し話が噛み合いませんでした。最後の謎な自慢話については、「港区でも練馬区でも町田市でもどこでもいいわ・・・」と少し思いました。

 

私:私は転職を決めておりますので、ご了承して頂きたいです。

課長:いや、そうは言われてもなぁ。とりあえず、後日もう一度話そう。ちなみに残留するための条件があれば考えて欲しい。

私:・・・分かりました。

この日は一旦解散しました。

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ーー後日ーー

再び会議室で話ました。

 

課長:で、なんか残留するための条件考えてくれた?

私:2年以内に海外駐在に行くことを確約してくだされば残留します。難しければ、転職します。

課長:確約か、、、ちょっと数日ちょうだい。部長にも相談するわ。でも、考えてきてくれてありがとう。

私:こちらこそ、無理難題をお願いして申し訳ございません。

 

もう、今回は転職の覚悟が決まっていたので、無理を承知で言いました。このような条件を出す以上、もし2年以内での駐在が叶うのならば本当に残留する、という点は決めていました。駐在は市場価値向上に寄与すると考えていたからです。

 

ーー3日後ーー

課長:部長に頭下げたけど、確約は無理だ。ただ、そうなるように俺が推薦することは出来る。

私:色々とありがとうございます。そして、すみません。やはり確約がないのであれば、転職します。申し訳ございません。

課長:そうか。わかった。

 

課長のことは尊敬していたので、辛かったですが、何とかご了承頂けました。

 

部長面談

 

課長から了承を得た後は、部長に同様の報告をします。

あらかじめ課長から内容はインプットして頂き、後日面談しました。

 

部長:課長から話は聞きました。いやぁ、残念です。差し支えなければ転職される理由を伺っても宜しいですか。

私:ご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。希望している駐在が出来そうに無い現状を踏まえた際に、終身この会社に勤めるか分からない中、今の仕事を続けることは自身の市場価値向上に繋がらないと考え、転職活動を行った結果、希望先に内定をいただいた為です。

明らかに部長は苛立っていました。そもそも転職=悪という考えの方だったので。

 

部長:次行くのはコンサルだったよね?それで市場価値上がるのかな?そもそも市場価値なんて気にする時なのかな?どうも理解できないな。今の君の仕事の方がよっぽど重要だと思いますよ。それに君は頑張ってくれているし、いずれ駐在にも出れると思うけどなあ。

私:確かにコンサルに行くことは不安があります。しかし現状のルーティンワークが大半を占めている点や、駐在に行けるタイミングもいつになるか分からない点を踏まえた際、コンサルのような鍛えられる環境で勝負してみたいと思いました。

私:確かにコンサルに行って、仕事内容が想像と異なる場合や市場価値が全く上がらないこともあると認識しています。それを踏まえた上でも、やっぱりチャレンジしたいという気持ちは揺らぐことはございませんので、現職を退職させて頂きたく。申し訳ございません。

ここでは中途半端なことを言うと、まだ迷っていると受け取られ、再度時間を置いて考えてくれ、ということになると思ったので、かなりはっきりと転職の意志をお伝えしました。

 

部長:そうですか。分かりました。まぁ、引継ぎとかはしっかりとお願いしますね。

 

私の意志が固まっていると思われたのか、そこまでして引き留める価値が無い人材だと思われたのか、あまり深追いはされずご了承頂けました。

 

最終退職日の設定と引継ぎ

 

退職に関しては、部長と課長にご了承を頂き決定したので、後は退職日を設定し、それに向けて後任者に引継ぎをすることになります。

 

退職日の設定に当たって揉めたのは、最終勤務日の設定(≒有休をどれだけ消化するのかです。

私は、「有給は全部(約2か月)使う」という固い意志を持っていました。一方で、当時の課は退職者が相次いで人不足の状態で、課長からは極力長く働いてほしいと要請を受けていました。

 

揉めに揉めました(本当に揉めた)が、退職日を極限まで遅らせることで有休フル消化を実現できる以下スケジュールになりました。

・退職辞令(N月1日)→引継ぎ→最終出勤日(N月末)→有給消化(2か月間)→退職日(N+2月末)

 

現在持っている有休を全部使い切りたいと考えている場合は、明確な意志を示して一歩も引かないことが重要です。

有給消化を減らし出来るだけ最後まで働いてもらおうという会社都合は多いと思いますが、退職日と最終勤務日に関して決定権を持つのは会社ではなく退職者ですので、有休フル消化の気持ちがあるのであれば、強い意志を持って交渉することが必要です。

 

引継ぎ

 

私の後任は急遽中途採用で募集したようですが、私が在籍している間に入社することは難しいらしく、引継ぎ資料を作成し課長へ引継ぎました。

私が所属していた部署への異動を希望している若手は社内に山ほどいるだろうに、中途で補填する点だけは理解できませんでした。

 

当時の私の仕事は前任者から引き継いだ仕事であったものの、業務マニュアルが一切なく、全て口頭で引き継いでいたので、マニュアルを0から作ることとなり、骨が折れました。

ただし、自分の意志で退職を決めたことと、有休もフル消化できることもあり、とにかく周囲への迷惑は最小限に抑えようと考え、マニュアル作成や引継ぎなどはしっかりやりました。

 

最終勤務日

 

普通に仕事に取り組み、18時くらいに「退職のご挨拶」と題したメールをお世話になった方々へ送付しました。

このようなメールを受け取る側の時は、「よくもまぁ、こんなポエムみたいなメールを、、、」と思っていたのですが、いざメールを送る立場になると、自分も例外ではありませんでした(笑)

 

その後も仕事を続け、24時まで働きました。

課長も「最終日に24時まで働かなきゃいけないこの課の体制って異常だよな。明日からお前いないからもうオワッタわ。」と自虐的に仰ってました。

「いや、本当にすみません」と答えつつも、内心では「いやそれはあなたの責任ですよ」と思いました。

 

最後に、PCと社員証を返却して終了。

後は2か月間有給消化となりました。

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おわりに

 

退職の旨を上司に伝える際、殆どの人は一度は引き留められることになると思います。

その際、「どのような条件を提示すれば残留するのか?」と問われる場合もありますが、慎重になる必要があります。

 

前提として、希望の残留条件をこちら提示する場合は、その条件を会社がOKしてくれた際は絶対に残留する覚悟が必要です。

そのため、100%転職を決めている場合は、どのような場合でも転職・退職する意思を示す必要があります。

 

希望する残留条件があり、仮にそれが通るのであれば転職せずに現職に留まりたいという意思があっても、会社によっては ”転職・退職を匂わせた時点で社内でのキャリアが終了する” 場合もあります。

その場合は、仮に希望する残留条件を獲得できたとしても、その後出世は見込めないということになりますので、お勧めしません。

 

上記のような場合を除き、希望する残留条件を伝えた上で、それを勝ち取った場合は、単なる口約束ではなく、(可能であれば)役職者に書面などの形で証拠を残してもらうべきです。

口約束ではうやむやにされる可能性が大いにありますし、例えば2年後に希望部署に異動という約束を部長としたとしても、1年後に部長が異動してしまい、後任の部長には自身の人事約束が引き継ぎされない、等の可能性もあります。

 

以上になります。

この記事を読み返してみると、「誰が読むんだ?」という内容になってしまいましたが、転職が決まり現職の上司などに退職を伝えようとしている方の参考になれば幸いです。

(最後ですが、最終出社~転職先初出勤日までの2か月の有給休暇は最高だったので、個人的に残っている有休はフル消化することをオススメ致します)

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