この記事は、未経験でコンサル中途入社した最初の1か月のリアルについて書いています。
仕事内容、周囲の人、労働時間、毎日詰められるのか、残業代つけられるのか・・・などなど実体験をご紹介します。
(※あくまで私個人の内容です)
入社日から時系列順で振り返っていきたいと思います。
入社時研修
入社初日は、人事主催の研修でした。PCなどは事前に自宅に送られてきて、オンライン研修です。
この時点ではプロジェクトにも入っておらず、研修を受けるだけです。福利厚生や勤怠管理方法など、新入社員研修と同じ内容です。
研修受講者は約10人いたので、「やっぱりコンサルって人の入れ替え激しんだな~」って思いました。ちなみに、アソシエイト~マネージャーまでのランクの方々が殆どでした。
他の方々とお話しする機会がありましたが、コンサル経験者:未経験者は50:50くらいでしたね。経験者は、Big4出身の方が多かったと記憶してます。未経験者は、投資銀行出身者などいわゆるプロフェッショナル職の方もおり、普通の事業会社出身者は私含め2人でした。
研修は大した課題もなく、定時きっかりで終わりました。
現場受け入れ
入社時研修が終わると、翌日から現場での受け入れとなります。
どのプロジェクトに入るのか、このタイミングで言い渡され、すぐに各プロジェクトに引き渡されます。(もちろん拒否権はない)
プロジェクトメンバーとの顔合わせですが、私とパートナー以外は全員在宅でしたので、オンラインでご挨拶しました。
私が自己紹介しても誰もマイクオンにせず、一瞬で終わりました。人間関係がドライです。人の入れ替わりが激しく、かつプロジェクトワークだと人と人の繋がりは薄いのかな?と思いましたが、私は事業会社でよくあるウエットな人間関係は好きじゃないので、ネガティブには感じませんでした。
この日は、特に仕事がなかったので、定時に終業し、家に帰りました。
(定時帰りはこの日が最後でした。)
プロジェクトワークの日々
ここからはプロジェクトワークが始まりますが、コンサル未経験で入社していることもあり、様々な研修と両立することになります。
以下、簡単に1日の流れを紹介します。
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8:00 3回目の目覚ましで起床
やはり8時間睡眠が至高。朝食をとる。
9:00 在宅ワーク開始
コンサルタントは夜型の人が多く、9時始業は早い部類に入る。
まずは現在入っているPJの業界チェックとメールチェック。
10:00 ロジカルシンキング研修
基礎の基礎である「論点」「作業設計」「資料作成方法」に関して、マネージャーから指南を受ける。
一番記憶に残っている言葉は、「ロジカルシンキングが出来ないコンサルは無価値」
11:00 シニアスタッフからチャット連絡
シニア「てぃー次郎さん、お時間よろしいですか?」
即レスで「はい!」
シニア「△△に関して、デスクリサーチお願いします。論点としては・・・。Excelにまとめて、16時に報告してください。」
12:00 昼飯
そこまでPJに入り込んでいないこともあり、昼休憩を多少とる時間はある。とはいえ、いつチャットや電話で指示が来るか分からないので、ゆっくりでは出来ない。レトルトカレーを食べてすぐに業務再開。前職時代はきっかり1時間休みをとれていたことが懐かしい。
12:30 リサーチ開始
検索しても欲しい情報が出てこない・・・
リサーチに関する研修で、「検索しても出ませんでした、は無能が言うこと」とマネジャーに言われたことを思い出し、必死に探す。
14:00 検索ワードを変えたり工夫したところ、ようやく欲しい情報がヒット
15:00 情報をExcelにまとめる
16:00 シニアスタッフに説明
開口一番「○○の企業抜けてない?」と指摘され、シニアスタッフが想定していた企業がリサーチから漏れていることが判明。即謝罪。
文字が小さい、列幅が適切でない、など「もっと見やすいように整理して」とご指摘。ExcelやPPTの見易さに関しては、前職時代は統一されたものがなく、何が正解なのか分からず試行錯誤していたが、しっかりと統一された正解を教えて頂けるのはありがたい。
なかなか欲しい情報が出てこず苦労した旨を共有すると、検索ワードのかけ方やリサーチに適した検索エンジンの設定などを丁寧に教えて頂く。
18:00 再度シニアスタッフに説明
何とかOKを頂く。
シニア「明日のお昼までにPPTにまとめといてください。」
18:30 プロジェクト会議
議事録をとる。
飛び交う用語が全くわからず、会話内容が理解できない。わからない用語は全てメモ。
一切発言することなく会議終了。
「会議で無言は無価値」これもマネージャーに言われたが、まだPJの全体像理解すら危うい状況で、しかもリモートで発言することは難しい。リモートワークの弊害を感じる。(とはいえ、出社したくない)
19:00 議事録の作成
録音した音声を聞きながら、議事録を完成させる。
同時に不明用語は全て調べる。ググって出てくる業界用語が半分。残りの半分はPJで用いられるコードネームだったりするので、過去資料を漁る。
一旦作成完了した議事録を送付前に、シニアスタッフに見ていただく。「てにをは」は出来ていると言われるも、その他沢山の指摘を頂き、大幅な修正。これに関しても、ここまでしっかりと教育頂けるのはありがたい、感謝。
20:00 議事録を全体送付
シニアスタッフにOKを貰った議事録をPJ関係者にメール送付。議事録1つでかなりの重労働。前職時代は、議事録確認を課長(複数名)→部長と何度も行い、内容よりも各部署に対する忖度に徹していたことに比べると、より本質的な部分で議事録の質が向上していると感じる。
慣れない環境ということもあり、この時間になるとグッタリ・・・疲れた。
明日の昼までと言われたPPT資料を本日完成させたかったが、本日は終了。
周囲がまだ業務中でも、先に業務終了することは一切問題なし。
20:30 夕食
急いで食べた昼食に比べると、比較的ゆっくり時間をとれる。というか、夕食の時間くらいはしっかりと休憩をすることを心掛けている。(食べることが大好きということもある)
21:00 読書
マネージャーから自己研鑽としてロジカルシンキング系の本を読むよう言われており、「ロジカルシンキング(東洋経済)」を読む(3周目)。
24時 就寝
ーーー
といった感じです。
中途未経験で、一番下のアソシエイト入社もあってか、そこまで高負荷になることなく仕事を出来た1か月でした。
UP or PUTの環境下に晒され、激務で目も当てられないのではないかとビクビクしていましたが、そういったことはありませんでした。(残業も付けられます)
勿論、積極的に自分から上の仕事を取りにいかないと成長はないので、もっとガツガツ行くようにしなければいけないとの課題意識はあり、現在行動に移しています。
注意して頂きたいのは、全員が上述したような働き方かと言うと、そうではないです。
同じく未経験で入った同期は、海外案件で、毎日深夜までWeb会議をしており、早くも辛いと言っていました・・・
ですので、結局は良く言う「プロジェクトによる」という感じなんでしょうね。
コンサルに未経験で入ってみて
未経験でコンサルに飛び込みましたが、現時点では良かったと思っています。業務外でも勉強時間を確保したりと楽ではないですが、正しい方向に向かって悪戦苦闘しているイメージです。
前職で感じていた、「この仕事何のためにやってるの?」といった仕事は皆無で、「ここでの仕事を頑張れば市場価値は高まるはず」と感じることが出来ています。
自分が求めている環境で働けているという心理的安堵感は仕事への頑張りにも結び付いており、暇さえあれば転職活動をしていた前職時代と比べ、仕事の集中度も向上しています。
コンサルは、教育環境が整っておらず、全て自分で学ばなくてはならないと言われます。確かに全社研修などは殆どありません。しかし、周囲には優秀な方々が多く、こちらからコミュニケーションをとれば、様々なアドバイスを頂けますので、むしろ教育環境は整っている方かと思いました。
前職と比べた内容などもありましたが、もちろん全てにおいてコンサルが良い、というわけではないです。前職では前職なりの良さがありましたので、自分のキャリアフェーズに合わせて、どちらがよりフィットするかという観点が大事かと思いました。
以上、コンサルへの転職などを考えている方々に参考になれば幸いです。
これから忙しくなっていくと思いますが、定期的にこういった記事も書いていきたいと思います!