この記事は、Strategy& 中途採用の二次面接のレポートです!
一次面接のレポートはこちら↓↓↓
今回も一次面接同様、平日にWebでの面接でした。
「時間は45分間で、マネージャーが担当」とのことで、一次面接と同様ですね。
S&の選考フローは以下です。
二次面接後は、三次~五次面接が行われることもあれば、行われずに最終面接となる場合もあるそうです。
稀にあるケースとして、五次面接までやっても落とされることもある、とのことです。
Webテストを通過してから内定までの可能性は、5~10%くらいです。
頑張ってください!
難関なのは間違いありませんね。
Strategy& 二次面接 内容
Google Meetでの面接でした。
指定されたURLにて面接官を待ちます。
初めまして、S&の○○と申します。
45分間の面接ということで、よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します!
てぃー次郎さんの自己紹介を弊社への志望動機も含めて
教えていただけますでしょうか。
てぃー次郎と申します。
新卒で、○○に入社し(簡単な業務経歴と実績を説明)。
現職の業務を行う中で、もっと経営の中枢に入り込みたいと考え、コンサル業界を志望しております。
御社は、PWCジャパングループに参画しており、戦略から実行までワンストップで提供できる強みに魅力を感じており、志望しております。
ありがとうございます。
経営の中枢に入り込みたいということですが、
キッカケやエピソードがおありなのでしょうか?
現職の業界では、市場ニーズが急激に変化しています。
一方、弊社は既存のビジネスモデルから変革できていません。明確な経営目標を設定し、どのようなアプローチで進めるのかを具体的に示し、それを現場まで浸透させることが必要だと考えております。
コンサルティング業界で、そういった仕事をしたいと考えました。
御社でも経営企画のような部署があるのにも関わらず、変わることが出来ない理由は何ですか?
変われていない理由は、2つあると考えます。
1つは業界横断の知見が無い。2つ目は社内のバイアスが強いことです。
企業課題は複合化していますので、あらゆる領域の知見を踏まえて検討する必要がありますが、リソースがなく、出来ていないと考えます。
また典型的な日系大企業であり、自社開発へのこだわりなどバイアスが根強く、社内から変革していくことが難しいと考えます。
仮にあなたがコンサルなったら、なぜそういった変革を実現できると思っているのか、見立てがあれば教えてください。
外からの視点かつ、あらゆるスペシャリストが業界横断の知見を持つため、経営層に対して説得力ある提案をできると考えているからです。その際、具体的な目標値をロジカルに数値で示すことで、現場レベルまで落とし込むことが出来ると考えます。
良くわかりました。
特に良いと思ったのが、具体的な数値目標、KPIですよね。
この策定は大事だと思います。色々な部署の方がいる中で、共通認識を作るために、パワポ一枚に落とし、合意形成を図る、ということは我々も行いますので、現実的なアプローチだと思って聞いておりました。
この後の進め方ですが、お題を与えます。
仮設トイレってご存知ですか?
工事現場にあるやつですか?
そうです。工事現場やイベント会場などにある縦長のものですね。
今日はイベント現場に絞ります。
国内イベント現場で使われる仮設トイレの年間レンタル市場規模を推計してください。
仮設トイレを沢山持っているレンタル業者がいます。
彼らは沢山の仮設トイレを持っていて、トラックに積んで、イベント現場に運ぶ、設置をする。イベントが終わったら、回収して、洗浄して、また使うというビジネスをやっています。
コロナ前の状況で考えていただければと思います。その他、自由に前提などは考えてください。
時間は7分間与えます。ではお願い致します。
私の心の中のノブ 「お題のクセが凄い!」
———-7分後———-
マネージャー:
そろそろいかがでしょうか~
私:
市場規模は260億円です。
「仮設トイレ注文数/日×トイレ1つあたりレンタル料/日×365日」で出します。
もう少し具体的に説明致しますと、
仮設トイレ注文数/日=イベント数×1イベントあたりトイレ数
=全国駅数×急行が止まる率×屋外イベントが行われる確率×1イベントあたりトイレ数
=7000×20%×50%×5
=3500個
トイレ1つあたりのレンタル料/日は、数字がうまく出せませんでしたが、一旦2000円としました。(安すぎ)
よって、3500個×2000円×365日で260億円。
マネージャー:
今回はどのようなイベントを想定しました?
私:
公園でご当地の食べ物イベントや、音楽フェスなどです。
マネージャー:
駅数の7000と急行が止まる率20%の根拠は?
私:
駅数は都内で600駅、それを人口率倍して、全国で7000。
急行が止まる駅は、数駅しか飛ばさない急行はあまりないし、10駅飛ばす急行もないので、約5駅ごとと考えました。
マネージャー:
分かりました。
駅ベースだと、地方などは少し計算のアプローチとして妥当かどうかという問題はありそうですね。
屋外で開催される率が50%という根拠は?
私:
ここはざっくりで置きました。汗
マネージャー:
最後に365日をかけてますが、季節性などを考えるとどうですか?
私:
もっと細かく計算するなら真夏や真冬は屋外イベントは少ないと思います。
マネージャー:
1イベントにつき設置されるトイレが5個、という根拠は何ですか?
私:
イベントの来場者が200人だとして、来場者は1人2時間滞在で、1回トイレに行く。
男性1分、女性5分かかるとして、1人当たり平均3分かかる。
つまりトイレは、1時間で20人さばけます。200÷40で5個です。
マネージャー:
規模感としては、数百人規模のイベントで考えられたとのことですね。
今回は、もう少し規模が大きいものも捉えた方が正しく計算できたと思いませんか?
私:はい。
そもそも駅ベースで計算するよりも、イベントが行われる屋外の公園ベースで計算をすることで、もっとリアリティのあるものになったと考えております。
マネージャー:
分かりました。
仮にあなたが1日時間を与えられて、今回の市場規模の精度を高めるとすると、どういうことを調べますか?
私:
まずはイベント数を調べます。
1個あたりのレンタル料は、業者にヒアリングが必要です。
マネージャー:
イベントの数はどうやって調べますか?
私:
イベントを行うことができる規模感がある公園への平均開催数をヒアリングします。
マネージャー:
トイレの数の精度はどうやって高めますか?
私:
飲食店などにおけるお客様のトイレ頻度やトイレ滞在時間を調べて、それを基に算出します。
マネージャー:
ありがとうございます。一旦これで一通りお伺いできました。
実は、もう1つ考えていただきたいお題があります。
仮設トイレ業者が我々のクライアントだとして、彼らの売上向上施策を考えてください。
前提条件として、国内に主要仮設トイレレンタル業者が3社あります。
市場シェアは三つ巴です。そのうちの一社が我々のクライアント。
3社とも日本全国にほぼほぼ拠点は展開している。
その中でどうやって売り上げを上げるか、3分で考えてください。
———-3分後———-
私:
①トイレ管理員を付ける
②イベント運営業者のテントやトイレの配置コンサルティングをする
という2つの提案をします。
マネージャー:
それらはどうやって売上向上に繋がるのか教えてください。
私:
売り上げを上げるためには、販売数×単価のどちらかを上げる必要があります。
販売数は、市場×シェアですが、市場は大きくならなそうだから、シェアを上げる必要があります。
クライアントのお客様(イベント会社)はエンドユーザー満足度向上を求めているはずです。
エンドユーザーが今トイレに対して抱えている不満を解決することで、イベント会社の売上向上につながり、最終的にクライアントのシェア拡大に繋がると考えました。
エンドユーザーの不満は、2つあると推測します。
1トイレが汚かったり、紙が切れているなどの衛生面
2トイレの待ち時間が長い
これらの不満を解決するために、
1に関しては、①定期的にトイレのメンテをするサービス員を付ける。
2に関しては、②イベント業者へのトイレ配置コンサル
を打ち手として考えました。これらは、単価アップにもつながると考えた。
マネージャー:
打ち手の優先順位はどうですか?
私:
①が高いです。
②に関しては、現状既にイベント業者がノウハウを持っているので、トイレ業者の参入の余地は低そうです。
一方で、①はトイレ業者のアセットで対応可能だから、実現可能性が高いと思います。
マネージャー:
①の人を派遣するというのは、まあアルバイトとかだと思いますが、
これはイベント業者はこのアルバイト分の経費が上乗せされた商品のお金も払うんですか?
私:
言われてみれば、そこまでトイレにお金を払うイベント業者は無いかもしれません。
イベント業者で別途アルバイトを雇うなどで対応可能ですね。
マネージャー:
あと、これってすぐに他社もまねできますよね。
何か他社の模倣の障壁を高めるような工夫ありますか?
私:
テクノロジーを活用します。
トレイを流した回数などを記憶して、最適なタイミングで管理員にアラートを出し、メンテナンスをするなどどうでしょうか。
マネージャー:
なるほど、ありがとうございます。
時間になりましたので、面接に関しては以上で終了します。
最後に、弊社に関して何か質問などあればお答えしますが、何かありますか?
他社との差別化としては、PWCグループ内にいることがあると思いますが、それ以外にありますでしょうか?
人材育成ですかね。ブーズ&カンパニーの制度を引き継いでます。
360度評価をしていて、手間をかけています。
例えば、てぃー次郎さんを評価する際には、一緒に仕事をしたことがない人が評価者としてアサインされます。その人が、てぃー次郎さんと過去一年間に一緒に仕事をした全ての方にヒアリングをして、会議の中でプレゼン・ディスカッションをした中で、評価を決定します。
マネージャー以上の職位のメンバーが3日間は缶詰で、1人当たり最低でも20分の時間をとって実際にプレゼン、ディスカッションをしますので、ここまで手間暇をかけたファームはないと思います。
これは130名の規模感でやっているから可能です。
それくらい投資をして、コンサルタントの成長に会社がコミットしている証だと思います。
ありがとうございます。
本日は以上とさせて頂きます。
ありがとうございました。
いや~疲れました。
ケースはお題がちょっと難解でした。
加えて、イベント開催数を駅ベースで算出しようとしたのは、かなり筋が悪かったと思います。
マネジャーの方は非常にお優しくて、途中で怪訝そうな顔をしたり、などということは無かったです。
360度評価の話はスゴイですね。
人材評価にそこまで力を入れていることは知りませんでした。
トータルでの感触としては、「なんとか通過したんじゃないかな~」と思いました。
しかしパーフェクトな出来とは程遠かったため、通過していても最終面接とはならないかな、と思いました。
Strategy& 二次面接 結果
結果は3日後にエージェントを通して来ました。
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先日面接させていただきました、てぃー次郎様の結果につきご連絡致します。
慎重に検討させいただきました結果、
お見送りさせていただくことになりましたのでお知らせいたします。
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(´・ω・`)
ダメでした・・・
少し納得できず、エージェントになぜ落ちたのか確認したところ、
強いて言えば、駅ベースで考えてしまったところで、面接官の考えと異なり、NGとなったのかもしれません。
コロナで選考基準が厳しくなっていることも一因だと思います。
以上、S&選考編でした!!