この記事ではコンサル業界において、プロモーション(昇進)するための方法について記載しております。
※主にセールス目標の無い、マネージャー未満を主な対象として想定しております。
はじめに
昨今のコンサルティング業界では、UP or OUTの風潮が弱まっているファームも多く、UP or STAYという言葉も耳にします。
しかしそれは、プロモーションしなくても問題ない、生き残れる、ずっとSTAYしてればええやん、ということを意味しません。
ずっと同じ職位にいることで、職場の周囲の目は厳しいものになります。また、転職するにしても一定期間在籍していたファームにおいてプロモーション経験が無い人は、敬遠されがち(見る人が見ればわかる)です。
逆に言えば、1つのファームで1回でもプロモーションしていれば一定の能力が担保されている(複数PJを経験しながら成長してきた証)と見られることが多いです。
では、プロモーションする為にどのような工夫をすべきなのか?、私なりのTIPSを書きたいと思います。
「そもそもお前はプロモーションしてるの?」というツッコミがあると思いますが、一応プロモーションはしています。但し、最短昇進などはしたことがなく、所属ファームで”標準的”と目される期間で昇進しました。
他の記事を読んでいただければ(またはXの投稿を見ていただければ)わかりますが、私は家事育児に最大限注力し、仕事はOUTにならない範囲で全力を出す、というスタンスなので、標準速度でも十分に満足しています(賛否あると思いますが・・・)。
ですので、「爆速で昇進する!!」という方の参考にはならないと思いますが、悪しからず。
プロモーションする為の方法
さっそくですが、私なりの結論は以下です。
何が出来れるようになればプロモーション可能か、そしてそれを実現する為の行動を超具体的に評価者と擦り合わた上で、定期的(最低でも月次)に評価者からFBを貰う
以下、噛み砕いて説明させていただきます。
期初に評価者とコミュニケーションをとる
期初に自分を評価してくれる方としっかりと面談の機会を確保します。
その際に、今期必ずプロモーションしたい旨を伝え、以下ポイントをメールやWordで下書きして伝えます。
・評価項目ごとに前回評価を踏また昇格要件との差分
・その差分を埋める為に今期とるべき行動
上記について評価者からFBを貰い最終的には、以下のレベルで具体的に言語化して評価者との共通認識とします。
“課題であるプレゼン項目については、クライアントMTGで一部でもプレゼンターの役割を担うと共にクライアントからの質疑についても1次回答は私が実施している状態をゴールとする。その為に、まずは日々のパートナーへの内部説明を自ら実施することでケースリーダーからの信頼を得て、徐々にクライアントMTGでの自身のプレゼン機会を拡大する。プレゼンの際は、必ず原稿作成し事前にケースリーダーに確認いただくように行動する”
「今期は〇〇を頑張ります。よろしくお願いします~」はダメです。
何となく課題項目を擦り合わせするだけでは不十分で、上述したようにかなり細かく握っておく必要があります。でないと評価も評価者によって”何となく”でつけられてしまい、不服があっても反論しにくくなります。
評価者(基本的にマネージャー以上)にも色々な方がいますが、部下の成長・昇進を真剣に考えてくれる方は少ないです(というかほぼいない)。基本「自分が昇進できればそれでいい」くらいに思ってます。
そんな感じなので、とにかく自分から主体的に「何が出来るようになれば私を昇格させてくれるのか?」を握っておくことで、期末時点で「期初に擦り合わせた昇格要件について充足しましたよね?昇格で問題ないですよね?」というコミュニケーションをとることができるようになるのです。
この期初相手は、基本的には評価者との1 on 1でよいかと思いますが、パートナーも入れるとベストでしょう。各PJの評価はケースリーダー(マネージャー)等が担うことが多いと思いますが、年間通した昇格判断はパートナーが決定権者になる為です。
定期的に評価者にFBを貰う
期初に擦り合わせた行動目標については、評価者から定期的にFBを貰う機会を必ず設定します。常に「出来るようになったこと」と「まだ出来ていないこと」を擦り合わせた上で、「課題を潰すために日々どのように動くべきか」を明確にします。
またFB内容は必ず文字に起こして保存し、それを投影しながら毎回の1 on 1を実施します。評価者による場当たり的なFBを防ぎ、昇格に向けた課題の潰し込みを年間通して継続的に実施します。
頻度ですが、隔週もしくは月次での実施くらいがちょうど良いと思います。週次だと評価者からウザがられる可能性があるし、とは言え1か月以上空けるのは避けるべき(努力の方向性が間違っていた際の軌道修正が遅れる為)だと思います。
期初に擦り合わせたプロモーションのための各課題を乗り越えるための行動内容について、評価者に都度評価を頂戴しながら、評価をもらう期末までの1 on 1で「全ての課題はクリアしたね」と言ってもらうことを常に頭の片隅に置きながら、日々の業務に取り組みます。
最後に
内容は以上になります。
なんだ当たり前じゃん、、、クソ記事じゃん、、、と思われた方も多いかもしれません。
基本的に、超優秀な方(自身のタスクを正確にこなし、上位ロールのタスクまで巻き取るようなPJの中心人物)はこんなことしなくても、高評価&すぐ昇進です。
一方で私のような凡人に多いのは、「今期もスゴイ頑張ったのに評価微妙だった、、、報われなかった、、、」みたいなパターンです。
目の前の仕事をこなすことは重要ですが、それが必ずしもプロモーションに繋がる訳ではありません。プロモーションの為には、ファームで定められた各要件を満たす必要があり、目の前の業務をこなしているだけでは不十分なことは往々にしてあります。
ですので、その要件充足を最大のゴールとして評価者を巻き込みながら、確実にプロモーションを勝ち取ることが重要だと考えています。