この記事は、三井物産の中途採用(総合職)の二次面接のレポートです。
三井物産の中途選考フローは、以下になります。
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二次面接も一次面接と同様に、大手町にある三井物産本社で、土日に開催されました。
受付をすると番号札を頂き、その番号が記載されている控室で待機します。
控室も一次面接時と同様に、15部屋程ありました。
全ての部門が同日で二次面接を実施しており、部門ごとに控室1つ、面接室1つを設けています。
面接時間になると、面接官から控室の固定電話に電話がかかってきて、面接室に入ってくるように呼ばれます。
面接室は、各部門控室の目の前に配置されています。
二次面接日程を予約する際に、私が受けた部門の枠は8つくらいありました。
一次面接時は20ほどあったので、一次面接通過率は40%ほどだと言えます。
選考通過人数ですが、ざっくり以下のようなイメージだと思います。
※あくまで私が受けた部門のイメージです。
時間を少し過ぎて電話が鳴り、面接官から面接室に入ってくるよう指示がありました。
三井物産 一次面接の内容
ドアをノックして面接スタートです。
はい、どうぞ。荷物はそちらに置いて、お掛けください。
てぃー次郎と申します。本日はよろしくお願い致します。
はい。私は、部長の○○と言います。
本日はよろしくお願い致します。
面接官は40~50代の2名でした。
ひとりは部長で、この方がメインで質問をしてきます。
早速ですが、一次面接にて現職で注力したこととして、
営業活動に関してお話頂いたかと思います。
営業活動に関しては、話すことを徹底的に準備してきたので、いくらでも聞いてくれと思いました。
では、営業活動以外で現職において注力されたことは何ですか?
・・・焦りました。
私の中のノブはこのように叫びました。
「現職での業務の9割は営業じゃあ!他に仕事なんかやっとらん!どうすりゃええんじゃ」
事業懇談会の運営リーダーを務めた経験があり、注力しました。
なるほど。まず、事業懇談会に関して説明してください。
事業懇談会とは、四半期に1回開催される事業部のイベントです。
主な内容としては、事業部の年度目標に対する進捗共有、役職者による今後の方針説明、その後の食事会などになります。
その運営チームは何をするチームですか?
何人くらいいたのですか。
事業懇親会の内容の企画から当日の運営までを行うチームです。
全員で約10名いました。
リーダーには、どのようにしてなったのですか。
立候補してなりました。
どうして立候補したのですか。
それまでは営業活動として個人プレーが多く、周囲を巻き込む力が自分には必要だと考えていました。ですので、リーダーをやることでそのような力を身に付け成長したいと考えたからです。
わかりました。
それで、どういった苦労や工夫をしましたか。
ひねり出した業務で、特に注力もしていないので何もないな・・・
事業懇談会の内容を大きく変革しました。
コンテンツが毎年全く同じで間延びしている感があり、事業部員全員が集まって1日消費するには生産性が低いと判断したからです。
どのように変革したのですか。
営業成績上位者の表彰や、有名アスリートの講演を取り入れました。
売り上げを稼ぐ成績上位者を称える機会を作ることで、モチベーションUPを期待しました。また、弊社CMに出演しているアスリートを呼ぶことで、従業員の士気向上を図れればと思いました。
そうですか。もっと他に工夫したことはありますか?
そうですね。(しばらく考える)
有名アスリートの講演会では従業員からの質問コーナーを作りました。
小学校低学年でも答えらえますね。この答え。
この時は、正直苦労したことはあまり無かったので、焦ってこのような答えをしてしました。
新卒時の就活も含めると30回以上は面接をしてきたと思いますが、ダントツで浅い意見です。
もはや、三井物産の部長もヒヨってました。
うーん。そうですか。わかりました。
少し話は変わりますが、
うちに入ったら具体的にどのような仕事をしたいですか。
最終的には事業投資をしたいです。バリューチェーンを俯瞰的に捉えドライバーとなる部分に事業投資を行うことで、エンドユーザーへより良い製品提供や業界全体の成長を実現したいです。
その前に、トレーディングの営業をやることで、商社の立ち位置や役割を体得したいと考えています。
なるほど。確かにこれまでも営業はしてきたようだし、いきなり事業投資というわけではなく、営業からスタートとなりそうですね。
そもそもなんで商社なんですか。
一次面接と同じ答えを言いました。
①産業全域に関わることで、大きな価値を生み出せる。
②自らの強みを活かすことができるからです。
商社が産業構造の中で持つ使命は、バリューチェーン全体を俯瞰し、より良いモノづくり・サービス作り・その仕組み作りに携わる中で、ステークホルダーを巻き込んだ産業全体の成長させることだと考えます。だからこそ画期的な商品やサービスが生まれ、エンドユーザーに大きなインパクトを与えることができる。
産業全体のイニシアチブをとるためには、回りを巻き込み推進していくハートが必要です。一方私は、「自らが先頭に立ち汗をかき、まわりを巻き込む力」を強みと捉えており、活躍できると考えています。
エンドユーザーのインパクトというと、現職の方がエンドユーザーとの距離は近いのではないでしょうか。
確かに距離は近いと考えます。しかし革新的な製品を作ってエンドユーザーに提供してきた価値をもう一段上げたいとなると、業界全体を底上げする必要があると考えます。そういった観点では、商社のダイナミズムが魅力的だと考えました。
なるほど。わかりました。
あなたの強みは、なんですか。
「行動力」と「対人折衝力」です。
営業では、顧客の日本中の支店へ年間100回以上の訪問を通して、売上約〇億という成果を出しました。加えて、事業懇親会でのリーダーとしてチームをまとめる経験において、意見を発信するだけでなく、他者の意見を受け止めた上で、全体最適の方向へとチームを巻き込む力を身に付けました。
では、弱みはなんですか。
業務を1人で抱えすぎることです。
必要以上に徹底的に業務を突き詰めないと満足できなかったり、周囲の仕事も無理に巻き取ってしまうことがあります。自身の業務量が膨大になりがちです。うまく周囲の人に自らの業務をトレースすることが必要だと考えています。
弱みって本当に難しいと思います。
自らの致命的な欠点は言えないですし、「強みの裏返しを言う」ともよく言われますが、今回は浅い答えになってしまったと思っています。
話す順序的には、弱み→具体例→どのように克服しようとしているか
という順序がベストだとは思います。
どこの会社も若い人は業務量が多いですからね。
こちらからの質問は以上です。
てぃー次郎さんから質問はございますか。
部下を評価する立場だと思いますが、御社において活躍している人の共通点や素養などありましたらご教示ください。
やっぱり人間として真面目・誠実であることですかね。我々の商売は、結局「人」です。よく「人の三井」などと言われますが、仕事の作業が出来る出来ないではなく、人として誠実であることは大事ですね。
ありがとうございます。
では本日の面接は以上となります。
ありがとうございました。
終わった直後から、落ちたなと思いました。
営業以外で注力したことが浅すぎました。
そこでの印象が恐らくダメダメで、後半戦は消化試合感が半端なかったです。
ぐったりとした気持ちで地下鉄で帰りました。
三井物産 二次面接 結果
絶対落ちたんだろうなと思いながらも、なぜか結果を期待しながら待っていました。
一次面接時は数日で結果が来たのになかなか来ません。
1週間たっても来ません。(ここで完全に察した)
10日経っても来ません。
2週間後やっと連絡が来ました。
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てぃー次郎様
この度は、一次面接にお越し頂き、誠にありがとうございました。
選考の結果、誠に残念ながら今回はお見送りさせて頂くこととなりました。
てぃー次郎様の今後のご健勝を祈念致します。
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納得です。この面接レベルで通過していたら逆に心配になるレベルです。
この失敗はどこかで活かすことが出来ればと思います。
三井物産レポートこれにて終了です。完